自動車整備士の本音 仕事内容や給料のことを本音で話します | ナベジジブログ

自動車整備士の本音 自動車整備士の仕事はきついのか

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これから自動車整備士の仕事内容や給料のことを本音で話します。

 

私は工業高校の機械科を卒業してすぐに自動車会社のディーラーに就職しました。

 

就職して1年目は見習いみたいなものでほとんど毎日が車のスチーム洗車に始まって、納車準備などで終わっていました。

 

それでも空いた時間には整備の仕事も先輩に教わっていろいろと覚えていきました。

 

就業時間は朝8時半から夕方5時半までで残業は無かったので毎日早く帰れました。

 

その頃はバブルの絶頂期だったので車の販売も好調でボーナスも年2回の他に臨時ボーナスなども間に出たこともあったし、整備の仕事も忙しくて手が回らないといったことも全然無かったので本当にいい時代でした。

 

しかし、7、8年経った頃からだんだんと仕事が忙しくなってきて、それまでなかった車検や定期点検の電話勧誘などもやらされるようになってきました。

 

残業もほとんど毎日のようにあり、会社で夕飯を食べるのが当たり前のようになってきました。

 

残業時間が月に100時間なんてことも普通で、帰宅するのが夜10時とか11時とかなんで家に帰ってはお風呂に入ってただ寝るだけでした。

 

今で言えばブラック企業そのものでした。

 

それでもきちんと残業手当が付いていたのでまだましだったと思います。


 

自動車整備士の給料は安いのか

 

一般に自動車整備士の給料は安い

 

と言われていますがはたして本当なのでしょうか?

 

私の考えではT社などのディーラーにいる限りでは他の業種と比べてもそれほど安いとは感じられません。

 

ボーナスなんかも普通に出るし特別安いとは思えませんでした。

 

そんなわけでなんだかんだ不満をいいながらも結局は19年間その会社に勤めました。

 

なんで、いつまでもそんな残業の多い会社にいつまでもいたのかと言いますと、結局は給料が他の自動車会社に行ったら絶対に少なくなるとわかっていたからです。

 

では、なぜその会社を辞めたのか?

 

と聞かれれば将来の事を考えたからです。

 

自動車ディーラーではほとんどが年をとっていけば営業に回されます。

 

整備のほうは若い人に任せて年寄りは車をせっせと売りなさい。

 

という考えかどうかわかりませんが、ある程度年をとっていくとまずは現場から離れてフロントのほうに回されます。

 

そして、そのうちマネージャーという仕事をやらされて年中車検台数や売り上げのことばかりを考えなければなりません。

 

こうなると本当に自動車整備士ではなくてただの中間管理職です。

 

そして、最終的には営業に回されます。

 

そこで結果を出せるか出せないかで大きく人生が変わってきます。

 

私は営業という仕事は本当に向き不向きがあると思っています。

 

もともと営業が合っている人は結果を出してどんどん上に行きますが、私のように営業が苦手な人は自然に会社を辞めていきます。

 

ですから自動車整備が好きで生涯自動車整備をやっていくんだ。

 

と思うかたはディーラーに入っても技術をある程度覚えたら早いうちに他の整備工場に移ったほうがいいと思います。

 

自動車整備の技術を早く習得したい。

 

と思っているかたは自動車ディーラーに勤めるのは間違いではありません。

 

ディーラーではその会社独自の技術教育をおこなっていて、その会社の独自の資格制度を設けています。

 

ですから年に何回か本社の技術教育部で講習をして試験をおこないます。

 

下から4級、3級、2級、1級などと段々と上の級に上がっていきます。

 

仮に4級を落ちてしまうと、次の年にまた4級を受けなければなりません。

 

そうすると後から入ってきた後輩たちと一緒に受けなければならないので本人は必至で頑張ります。

 

ですからこと自動車整備の勉強に関してはディーラーに入るのが一番でしょう。

 

で、給料の話に戻りますが。

 

ディーラー以外の自動車整備工場での給料はどこも似たり寄ったりで決していい給料とは言えません。

 

なによりもボーナスが桁違いです。

 

私はディーラーを辞めてからいくつかの自動車整備工場を転々としましたが、どこの自動車整備工場も給料は似たようなものでボーナスなんかおこずかい程度のものでした。

 

実際の話、隠さず申しますとディーラーのときの年収は残業を含めての話ですけど、ボーナスを含めて手取りで約450万円~500万円。

 

これでも普通の大きい工場に勤めている人と比べるとトントンか少し少ないかなというところでしょう。

 

なにしろ月に100時間くらいの残業をしていましたから。

 

しかし、ディーラーを辞めて個人の自動車整備工場に入ったら手取りで約300万円いくかどうかというところです。

 

年収にして約150万円から200万円の差がついてしまいました。

 

もちろん残業時間が少ないというところはありますが、それにしても大きな差です。

 

自分はディーラーに入って頑張って稼ぐんだ。

 

というかたはディーラーに就職するのもいいのですが、いつまでも整備の仕事をやっていけるわけではないという事を念頭に入れておいたほうがいいと思います。

 

自動車整備士のやりがいとは?

 

私は自動車整備士の仕事に関して全くやりがいの無い仕事だとは思っていません。

 

車検やオイル交換ばかりをやっていたら毎日同じ事の繰り返しで全然やりがいを感じませんが、たまにエンジン不調などでどこが悪いのだろう。

 

などといった修理をするときは、ひとつひとつ原因を追っていかなければなりません。

 

そして、その原因を突き止めて不具合がなおったときには、やったぞー という感じでやりがいを感じるときもあります。

 

やはり人間なにかを達成したときには満足感を覚えるので、そういう意味では仕事に関するやりがいというものもあります。

 

それとなんといってもお客様に喜んでもらえることが一番のやりがいでしょう。

 

(逆に言えばそれしかやりがいを感じることがないと言えます。給料面ではちっともやりがいを感じられないので)(笑)

 

自動車整備士の仕事はきついか?

 

自動車整備士の仕事は他の仕事と比べてきついのでしょうか?

 

私は今まで自動車整備以外の仕事をやったことがありません。

 

ですから他の仕事と比べてきついかどうかもわかりません。

 

私の知り合いで昔ディーラーに勤めていて辞めて大きな製造工場に勤務している人が何人かいますが、いずれもディーラーにいるときよりもはるかに多くの給料をもらっています。

 

その方たちの話を聞くと、確かに給料はいいが夜勤があったり、工場の流れ作業だとトイレにいくにも誰かと交換しなければならないので時間的な面でかなり制約が多いみたいです。

 

それに立ち仕事だとずっと立っていなければなりません。

 

私の甥も一度電気の製造会社に入ったのですが、一日中立ちっぱなしでの流れ作業なのできつくて辞めてしまいました。

 

自動車整備という仕事はそういう面ではかなり融通がききます。

 

トイレにいったりすることはいつでも自由にできますし、ある程度自分のペースで仕事ができます。

 

確かに手は汚れるし、夏は暑いし冬は寒いしで仕事の環境に関しては最悪です。

 

本当、冷暖房の効いた中で働ける人がうらやましいです。

 

でも、先程言ったようにある程度は時間を好きように使えるので工場の中の流れ作業のように縛られることはありません。

 

私は流れ作業は性格的にも身体的な面でも無理だと思っているので、自分の中の仕事の選択史に入りませんでした。

 

結局、自動車整備という以外の仕事ができない人間なのです。

 

まとめ

 

自動車整備という仕事は稼ぎだけを考えれば、汚い・寒い・暑い・給料安い

と全然いいことがないですが、それでもいい面も少しはあります。

 

もし、自分が車が好きで整備の仕事がどうしてもやりたい

というのであれば考えてもいいかなと思います。

 

しかし、車に全く興味が無いのであれば正直言って他の仕事に就いたほうが良いと思います。

 

私の今までの経験でそういうかたは例外なく辞めていますので。

 

もし、自動車整備士を辞めたいと思っているのなら早めに決断することをおすすめします。

 

転職する場合には年齢が大きく影響してきます。

 

大手の企業に就職するには30~35歳までには決断をしないと厳しいと言えるでしょう。

 

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