この記事では、フロント用ドライブレコーダーのカメラをリヤに簡単に後付けする方法を詳しく解説していきます。
フロント用ドライブレコーダーをリヤに増設するメリット
1、今現在付いているフロント用のドライブレコーダーを買い替える必要がない。
ドライブレコーダーが現在フロント用が付いているので、リヤカメラだけが欲しい、となっても現在市販されている物は前後セットの物が多いので、リヤカメラだけ購入という訳にはいきません。
フロントとリヤカメラの映像を1つのドライブレコーダーに撮す為には、新しく前後カメラのセットの物を購入しなければならないので、今付いているドライブレコーダーが無駄になってしまいます。
でも、リヤにドライブレコーダーを増設すれば、フロントのドライブレコーダーをそのまま使うので、無駄な出費を抑えられます。
2、記録時間を長くできる。
前後カメラセットのドライブレコーダーは、1つのSDカードに前後の映像を記録するので、フロントだけのドライブレコーダーに比べると、記録時間は少なくなってしまいます。
しかし、前後別々であればそのようなこともありません。
3、DIYでも簡単に取り付けることができる。
リヤだけであれば、カメラの配線をフロントまで取り回す必要がないので、電源だけ確保できればいいです。
その為、取り付けはDIYで簡単にできるので、ショップに頼む必要はなく余分な工賃もかかりません。
以上の3点が主なメリットですが、デメリットも1つあります。
それは、同じ性能のドライブレコーダーを比較した場合には、ドライブレコーダーを2個購入することになり、前後カメラセットのドライブレコーダーよりも若干購入金額が高くなってしまうことです。
もし、現在ドライブレコーダーが付いていないのでしたら、前後カメラセットの物を購入したほうが安いでしょう。
ただし、DIYでドライブレコーダーの取り付けを行なうのでしたら、フロント用のドライブレコーダーをリヤに付けるほうが簡単です。
前回の記事では、フロント用ドライブレコーダーの取り付け方法を記載しました。
ドライブレコーダーを取り付けてこれでひと安心と思ったのですが、やはり、あおり運転などのことを考えると、後ろにもカメラがあったほうがいいのではないかと思い始めました。
でも、せっかくフロントにドライブレコーダーを取り付けたばかりなのに、今更また、前後カメラのドライブレコーダーに買い替えることもできないしな、と思い、なんとかリヤだけ増設できないものかと考えました。
そこで、リヤに付けるドライブレコーダーの条件を考えました。
1、リヤに付けるドライブレコーダーもフロントと同等の性能があること。
後ろだからと言って映像の品質が悪くていいということはありません。リヤカメラの画質もフロントと同じ性能が要求されます。
2、大きさがコンパクトであること。
フロントと同じように視界の邪魔にならないようにできるだけ小さいほうがいいです。
ただし、後ろのドライバーにこの車にはドライブレコーダーが付いているんだよ、とアピールしたい人はその限りではないです。
3、取り付けが簡単であること。
リヤガラスに両面テープで貼り付けるタイプが一番簡単です。
4、操作が楽であること。(Wifi機能が付いていてスマホで操作できること)
リヤに付ける場合には、ドライブレコーダーの操作が手元で行なえなければ面倒です。そのためにもスマホと連動できるWifi機能は必須といえます。
5、価格があまり高額でないこと。
以上の5つの条件をクリアすることができたのが、JVC KENWOOD GC-DR20 でした。
なんのことはない、結局はフロントと同じ機種を選んだわけです。
そこで、リアにこのドライブレコーダーを付ける方法ですが、フロントのドライブレコーダーと連携しているわけではないので、いちいちコードをフロントまでもっていく必要はないです。
前後カメラのドライブレコーダーの設置でいちばん番面倒なのが、リヤカメラのコードをフロントまでもっていく作業です。
コードが見えても別にかまわないやと思う人は、室内を適当に這わせてフロントまでもっていけばいいのですが、そのような人はまずいないと思います。
大抵の人は、できるだけコードが見えないように内張りの裏を通してフロントまでもっていくでしょう。
そうすると、内張りを剥がしたりする必要がでて、かなり大変です。
まして、ハッチバックタイプの車は、バックドアからコードを室内まで通す必要があります。
バックドアは、開け閉めの時に当然動く部分なのでバックドアに繋がっている配線は、グロメットの中を通して繋がっています。
ドライブレコーダーの、カメラのコードをそこの部分を利用して通さなければなりません。
この作業が結構大変です。
これらのことを考えると、ドライブレコーダーのリヤカメラのコードの取り付けは素人には結構難度の高い作業と言えるでしょう。
しかし、リヤのドライブレコーダーがフロントのドライブレコーダーと繋がる必要がなければ、これらの問題は解決します。
リヤのドライブレコーダーのカメラは、電源だけ確保すればいいのですから。
で、自分の考えた方法はリヤワイパーから電源を取る方法です。
(注)すみません、リヤワイパーが付いていない車の場合にはこの方法は使えません(_ _)
それでは実際に取り付け作業ををおこなっていきましょう。
車種はステップワゴン RG1 です。
まずは、バックドアの内張りを剥がします。
バックドアの内張りを剥がす為には、取っ手の部分のビスを外して取っ手を外す必要があります。
取っ手が外れたら、あとは内張りを剥がしていきます。
内張りはクリップで止まっているだけなので、引っ張れば剥がれますが、クリップの嵌合が結構固いので、大きめのマイナスドライバーなどを使用して、こじっていけばいいです。
この時にクリップ剥がしなどがあれば簡単に剥がすことができます。
バックドアの内張りが剥がれたらドライブレコーダーをリヤガラスに貼り付けます。
リヤガラスに貼り付ける時の注意点ですが、なるべくリヤガラスの熱線を避けて貼り付けましょう。
別に熱線の上からでも支障はないのですが、万が一に後でドライブレコーダーを剥がすようなことがあった場合に、熱線も一緒に剥がれてしまう可能性があります。
どうしても熱線と重なってしまう場合には、熱線と重なる部分の両面テープの接着面をカットしておけば大丈夫です。
リヤ用のカメラの位置は、フロントと違って取り付け範囲が決まっているわけではないので、どこに付けても違反にはならないので、好きなところに付けても大丈夫です。
次に、ドライブレコーダーの電源をリヤワイパーから取ります。
リヤワイパーの電源のコネクターから、イグニッションスイッチをONにした時に12Vの電圧がかかる配線を捜します。
検電テスターやサーキットテスターで電圧がかかっている配線を見つけます。
ステップワゴン RG1 の場合には、このコネクターです。
あとは、ドライブレコーダーの配線を繋いでいけばOKですが、この機種はドライブレコーダーの電源をUSBでアクセサリーソケットに刺すタイプなので、途中にアダプターが必要になります。
このような物が必要なので準備しておく必要があります。
配線はエレクトリカルタップでこのように繋げば簡単です。
あとは、内張りを元に戻せば完成です。
まとめ
既存のドライブレコーダーをそのままで、新たにリヤ用のカメラを取り付けるには、今回のように取り付けるのが簡単な方法です。
リヤワイパーが付いている車でしたら、だいたい似たような感じで取り付けできます。
今現在、ドライブレコーダーが付いていない、もしくは新しいドライブレコーダーに買い替えたい。
などと思っているのでしたら、前後セットのカメラの付いたドライブレコーダーもいいかと思いますが、前後セットのカメラはリヤカメラのコードをフロントのドライブレコーダーに接続しなければなりません。
その場合、リヤカメラの配線の取り回しが大変なので、DIYで取り付けるのは苦労するかも知れませんが、できないことは無いと思うのでチャレンジしてみるのもいいでしょう。
ドライブレコーダーのリヤカメラは、あおり運転対策としても有効なので、ぜひとも付けておきたいところですね。
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