今回の記事は自動車を整備中に部品やボルト類などを落としてしまったときにおすすめのピックアップツールのご紹介です。
ピックアップとは、何かを拾い上げるとか何かを選ぶという意味らしいですが、工具でいうと拾い上げるということになりますね。
私もよくボルト・ナットや工具類などを下に落としてしまうことがありますが、エンジンルームの中で下に落としてしまった場合には、手も入らないし拾い上げるのが大変です。
そのようなときに役にたつのがピックアップツールです。
ピックアップツールの種類
ピックアップツールにはマグネットタイプと、先端が爪で掴むタイプと、両方付いているタイプの物があります。
マグネットタイプのピックアップツールの長所はマグネットで物をくっつけるだけなので、物がくっつけばあとは拾い上げるだけで、物を掴むという動作がいらないので簡単です。
しかし、短所として磁石に付かない物は拾い上げられないことです。
爪で掴むタイプのピックアップツールの長所はマグネットタイプとは逆に鉄でない物も拾い上げることができることです。
自動車の部品には、プラスチック製の部品が多く使われているので、そのような物を拾いあげる時に便利です。
短所は掴むのに難しく、慣れるまではコツがいるし、入り組んだ場所に物が落ちてしまった場合には掴むのが無理な時もあります。
ピックアップツールの選び方
ピックアップツールの選び方としては先に申し上げたマグネット式か、爪で掴むタイプかの他にも選ぶポイントがあります。
ピックアップツールの形
ピックアップツールには伸縮式の棒タイプ、フレキシブルタイプがあります。
伸縮式の棒タイプは先がマグネットになっていて長さが調整できるので、縮めた時にはボールペンくらいのサイズになるので、普段ポケットに入れておくこともできて、いざという時にポケットから取り出してすぐ使えるという利点があります。
ただし、フレキシブルタイプのように曲げたりすることはできないので入り組んだ場所には向かないです。
フレキシブルタイプのピックアップツールの利点は、入り組んだところでも曲げることで対象物に届くことができる点です。
また、フレキシブルタイプのピックアップツールは形状記憶タイプと真っ直ぐに形が戻ってしまうタイプがありますが、どちらかを選ぶとすれば形状記憶タイプのほうが使いやすいので、おすすめは形状記憶タイプのほうです。
形状記憶タイプは、ものが入り組んだ狭いところでも、障害物を避けながら対象物を捉えることができます。
マグネット式の場合、ピックアップツールの先端部分のマグネットの大きさも選ぶ時のポイントになります。
先端部分が細い場合は幅の狭いところでも入れることができますが、先端部分が大きいと小さいビスなどが狭いところに落ちた場合に、それがネックになって対象物までマグネットを隙間から入れることができず、届かないこともあります。
ただし、先端部分が細いピックアップツールは狭いところではいいのですが、どうしてもマグネットが小さくなってしまうので、マグネットの力が弱く重い物を持ち上げられない場合もでてきます。
狭いところでも入る先端が細い物を選ぶか、先端が大きくてもマグネットが強力なのを選ぶか迷うところですね。
できれば、ふたつの物を両方持っているのがベストですが。
ピックアップツールの長さ
長さを変えられないピックアップツールの場合ですが。
長さは長ければいいというものでもありませんし、反対に短ければいいというものでもありません。
あまり長すぎると邪魔になって使いずらいし、短すぎると届かないといったこともでてきます。
だいたい50cm~60cmくらいの物が使いやすいのではないかと思われます。
おすすめのピックアップツール
持ち運びに便利なペン型の伸縮タイプのマグネット式ピックアップツールです。
先が細いので狭いところでも入れることができます。
作業着のペン刺しに刺しこんでおけば、いつでも使いたい時にすぐ使える、というメリットがあります。
ただし、先が細いのでマグネットが小さくて磁力が弱く、重い物は落ちてしまう可能性があります。
フレキシブルタイプのマグネット式ピックアップツールです。
先端のマグネットは大きく強力です。
マグネット部分が首を振るのでマグネットの広い面で物を捉えることができ、工具など重い物を落とした時に有効です。
フレキシブルタイプのピックアップツールです。
先端にマグネットが付いていて磁石でくっつけることもできるし、爪で咥えることもできるのでステンレスやプラスチックの物でも拾うことができます。
さらに、LEDライトが付いているので暗い場所でも対象物がどこにあるかわかります。
まとめ
ピックアップツールは、使う箇所、対象物の大きさや重さなどで、使えるピックアップツールも限定されてしまうので、できれば種類の違う物を3本くらいは用意しておいたほうがいいでしょう。
例えば、車のカーオーディオなんかを脱着するときに誤ってビスを落としてしまった、なんて時には、先の太いピックアップツールでは狭い空間に差し込むことができません。
また、エンジンルームの部品の脱着時にちょっと重い物を落としてしまった、なんて時も、先が小さいマグネットでは磁石の力が弱くて拾うことができない時もあります。
そのようなことを考えると、いくつか種類の違うピックアップツールを持っていれば対応できます。
物を落としてしまってそれを拾うのに無駄な時間をかけたくないですからね。
私の一番のおすすめはフレキシブルタイプのマグネットと爪の両方が付いているタイプです。
それと、携帯用に便利な伸縮式のピックアップツールを持っていればなお便利です。
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