O2センサーの外し方は、O2センサーの配線のカプラーを抜いて専用のO2センサーソケットをはめて、緩めるだけ。
といったごく簡単な作業なのですが、このO2センサーソケットやO2センサーレンチなどが無いと、まずO2センサーは外れない、と思っていたほうがいいです。
無くてもなんとか外すことはできることもありますが、かなり苦労するでしょう。
この記事ではO2センサーを外す方法について詳しく解説します。注意点や手順をしっかりと押さえることで、スムーズに作業を行うことができます。
自動車整備初心者のかたは、O2センサーを初めて外す時に
あれ、これどうやって外すの?
などと悩んだこともあるのではないでしょうか。
私も最初にO2センサーを外す作業の時に悩んじゃいました。
これじゃメガネレンチもソケットレンチも入らない、どうしたらいいの?
試しにスパナで挑戦してみましたが、案の定全然ビクともしません。
O2センサーには配線が付けられているので、普通のメガネレンチやソケットレンチが使えません。
まして、O2センサーはエキゾースト側に付いているので、常に高温にさらされている状態です。
ですから、普通の箇所に付いているボルトよりも固着しちゃっていて緩める時にはかなり固いです。
そして、O2センサーはほとんどの車が工具を入れずらい場所に付いています。
筆者も経験あるのですが、専用のソケットを使っても、O2センサーを緩める時にはかなりの力を必要とします。
O2センサーを外す方法
まずは、O2センサーのカプラーを外し、センサー本体を取り外します。ソケットが無ければモンキーレンチなどで対応できますが、O2センサーはエキゾーストマニホールドに付いています。その為に排気の熱でネジ部分が固着してしまってかなりの力で回さないと緩まないことが多いので、モンキーレンチやスパナなどではボルトの6角の部分を舐めてしまうこともあります。
そのような時には専用のO2センサーソケットを使用することでより簡単に外すことができます。外れない場合は、サビ付きや緩みの具合を確認しましょう。無理に力を加えると、センサーや周囲の部品を傷める可能性がありますので、慎重に作業を進めることが重要です。
外したO2センサーを再使用しないのであれば配線を切ってしまってメガネレンチや普通のソケットレンチを使って外す方法もあります。
しかし、O2センサーはほとんどの車が工具の入れずらい場所に付いているので、仮にメガネレンチが入ってもそのメガネレンチを回すスペースがない時がほとんどです。
そして、普通のソケットレンチを使うにしてもO2センサーは本体が細長いので、普通のソケットレンチでは奥まで届かないので緩めることができません。
仮に配線を切って、普通のソケットレンチでO2センサーを緩めることができたとしても、新品のO2センサーを付ける時には配線を切るわけにはいかないので、普通のソケットレンチは使えないです。
かと言って、スパナやモンキーレンチではしっかりとO2センサーを締め付けることは難しいですし、ボルトの6角の部分を舐めてしまう可能性もあります。
ですから、O2センサーを外す時には専用の工具が必須になります。
O2センサーを外す工具
O2センサーの脱着はO2センサーソケットやO2センサーレンチを使うと簡単です。
O2センサーソケットやO2センサーレンチには配線を逃がす為のスリットが設けられているので、配線が付いていても大丈夫です。
O2センサーはほとんどの車が作業のしずらい場所に取り付けてあるので、その場所によってどのようなO2センサーソケットを使うかが重要になります。
O2センサーソケットが入ってもラチェットレンチが入らないとか、奥まったところに付いている時にはレンチが届かないとかもでてきます。
そして、O2センサーは大きさや形もいろいろなので、その形状によって使うO2センサーも違ってきます。
できれば何種類か用意しておきたいところです。
O2センサーソケットの選び方
O2センサーソケットを選ぶ時には、強度と精度の高い物を選ぶことが重要です。
O2センサーソケットには配線を逃がす為のスリットが設けられているので、その分普通のソケットよりも強度が低くなってしまいます。
O2センサーは固着してしまってかなり強い力を与えないと緩まない物が多いです。
それで、強度の低いO2センサーソケットだと強い力が与えられた場合に口が広がってしまう可能性があります。
ソケットの口が広がってしまうと、O2センサーの6角の部分を舐めてしまったりするので余計に緩まなくなってしまいます。
また、O2センサーソケットには長さやスリットの幅などの違いがあるのでそこのところも考慮する必要があります。
O2センサーソケットを選ぶ時には以上の点に注意して選ぶ必要があります。
おすすめのO2センサーソケット
おすすめのO2センサーソケットをいくつかご紹介します。参考にして選んでいただければ幸いです。
TONEのO2センサーソケットです。
差込角 3/8(9.5mm)
サイズ 22mm
全長 100mm
信頼のあるTONE製で、品質の高さは抜群です。
口コミでも、強い力で回しても口が広がることはなかったと評判です。
実際、自分で使ってみても、かなり固く締まっているO2センサーを長いスピンナハンドルを使っておもいっきり力を込めて緩めたのですが、口が開くことはなくてなんともありませんでした。
全長が長いので奥まったところでも届くのが良いところですが、狭いスペースでは長さが邪魔をして入らないこともあるかもしれません。
しかし、入ってしまえば6角で回すところが付いているので、ラチェットが入らなくてもメガネレンチやモンキーレンチで回すことができます。
ストレート製のO2センサーソケットです。
差込角 3/8(9.5mm)
サイズ 22mm
厚さ 27mm
高さを抑えたO2センサー脱着専用のO2センサーソケットです。
狭いスペースでも使えることができる形状で、差込角が3/8(9.5mm)のスピンナハンドルやラチェットレンチを繋いで使用します。
12角のソケットはO2センサーに細かくかけることができる為、ハンドルの角度が適正な位置にとれるので、狭い場所での作業に抜群の効果を発揮します。
ストレート製のO2センサーレンチ ハンドル一体型です。
差込角 3/8(9.5mm)
サイズ 22mm
全長 265mm
グリップ部分がオフセットされていて力が入れやすい構造になっています。
また、ソケット部分が首振りになっているので狭い箇所での作業性が抜群にいいです。
ハンドル一体型ということでこれひとつあれば他の工具を必要としないことも利点です。
O2センサーソケットを使っても外れない時は
O2センサーソケットやO2センサーレンチなどを使っても外れない時もあります。
O2センサーの固着がひどい時はいくら力を入れて回してもびくともしません。
そのような時には潤滑剤を吹きかけてしばらくおくか、O2センサー周辺を加熱して緩みやすくします。
そして、一気に緩めようとせずに少し緩めたら少し締める。
という作業をこまめに繰り返して少しづつ緩めていきます。
そのようにしていけば大抵の場合は外れます。
しかし、もしかしたらねじ部分がかじっている可能性もあります。
そういう場合にはO2センサーが外れてもねじの部分を修正しないと新しいO2センサーが取り付けられません。
そのような時にはO2センサー用のタップで修正してあげましょう。
まとめ
O2センサーの脱着には専用のO2センサーソケットやO2センサーレンチを使ったほうが断然早くて簡単です。
ひとつひとつ単体の工具で紹介してきましたが、まとめて1セットを購入するのもありでしょう。
こちらはO2センサーソケットの他にもバキュームスイッチソケットやオイルプレッシャースイッソケツト、ディーゼルインジェクターソケットなどがセットとなっている商品です。
価格の割りに多い品揃いなのでかなりお得な商品です。
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