車を運転していてブレーキを踏んだ時に、ハンドルがブルブル・ガタガタなどと左右にぶれる原因について解説します。
高速時のブレーキング時に出やすい症状ですが、ひどくなると中低速のブレーキングでも発生します。
ブレーキを踏むとハンドルがぶれる原因
ブレーキを踏むとハンドルがぶれる原因は、主にディスクローターが原因であることが多いです。
ディスクローターの錆び、歪み、偏摩耗などによってブレーキを踏んだ時にディスクパットとディスクローターが均一にあたらない為に起こります。
いきなり、ひどい症状が出るということはなく、徐々に症状が大きくなっていくので、気がついたら早めに修理したほうが修理費も安く上がる場合が多いです。
ディスクローターの修理方法と修理費用
ディスクローターの錆び、歪みなどはローターを研磨して平らにすることで治すことができます。
ただし、ローターがかなり減っている場合には、研磨をしてしまうと薄くなりすぎて危険なので研磨ができない場合もあるので、そのような時には新品と交換する必要があります。
修理する時は左右同時に行なうのが基本で、片側だけということはまずありえません。
できれば、ディスクパットも一緒に新品に交換したほうが確実です。
ローターが偏摩耗しているということは、ディスクパットも偏摩耗している可能性が高いからです。
もし、ディスクパットがまだまだ残りしろがあって、均等に減っているならば、ディスクパットをそのまま再使用して、ローターだけ研磨又は交換して、それで治ればそのままで、治らなければ交換という方法もありますが、その場合には脱着作業を2回行なわなければならないので、そのぶんの工賃が余計にかかることもあります。
修理にかかる費用は、ディスクローターを研磨した場合には1枚でおよそ5千円から1万円の間が多いです。
ディスクローターを新品にした場合は、その約2倍くらいと考えていいでしょう。
ただし、社外品のディスクローターの場合は、それほど研磨した場合と価格が変わらない場合もあるので、社外品がある場合にはそれを検討してもいいでしょう。
社外品のディスクローターならネットで安く購入できるので、そちらで購入して部品持ち込みで交換してもらう方法もあります。
ただし、部品持ち込みの場合には持ち込み料金を請求されることもあるので、あらかじめお店に連絡をして確認しておく必要があります。
修理費用は、左右のディスクローターの脱着でおおよそ10,000円~15,000円くらいが相場です。
工賃と部品代を合わせると、およそ20,000円~35,000円くらいになります。
ただし、4WD車などの場合には注意が必要で、ディスクローターを脱着するのにハブを分解しなければならない車種もあります。
そのような車の場合にはそのぶんの工賃がプラスされるので、1万円ほど余計にかかります。
もちろん、金額は車の車種や整備を依頼する自動車整備工場によって違うので、電話でおおよその見積もりを聞いてからお店に行ったほうがいいでしょう。
ブレーキング時のハンドルぶれの原因はブレーキだけではない
ブレーキング時にハンドルがぶれる原因としてディスクローターを上げましたが、その他にも考えられる箇所はいくつかあります。
ディスクローターが原因でハンドルがぶれる特徴としては、ブレーキペダルを踏んだ時にブレーキペダルに振動が感じられることです。
ディスクローターが歪んでいると、ブレーキをかけた時にローターが波うっているせいで、ローターの回転に合わせてブレーキペダルにも波うつように振動がきます。
ブレーキをかけた時にこのようにペダルに波打つような振動を感じたら、まずディスクローターの歪みと考えて間違いないでしょう。
では、ブレーキペダルに振動がなかった場合はどこが原因なのでしょうか。
考えられる箇所としては、
・ハブのガタ
・タイロットやタイロットエンドのガタ
・ステアリングギヤボックスのマウントブッシュ
などが考えられます。
ハブのガタ
ハブとはタイヤの取り付け部分の中心にある部品で、そこにガタがあるとブレーキング時に負荷がかかることで、ハンドルがぶれることがあります。
ハブにガタがある場合は、走行時にゴーゴーといった異音が発生したり、路面の凹凸を通過した時にもカタカタといった異音が出ることがあるので、ハンドルがぶれるだけでなく、そのような症状も確認できたらハブのガタを疑ってみます。
タイヤを浮かせた状態で、タイヤを回した時にゴーゴーと異音がしたり、タイヤを手で揺すってみてガタがあれば、間違いなくハブが原因です。
ハブのガタは走っているうちにだんだんとひどくなってきます。それに伴わせてゴーゴーといった異音もだんだんと大きくなってきて、そのうちにガタガタ・ゴトゴト音がするようになってしまい、まっすぐ走ることもハンドルを切ることもできなくなってしまいます。
そうなってしまうと、ブレーキもまともに効いてくれないので、異変を感じたら早急に自動車整備工場で点検してもらうことが重要です。
タイロットやタイロットエンドのガタ
ステアリングギヤボックスのタイロットや、タイロットエンドのジョイント部にガタがあると、ブレーキをかけた時にガタがあることで暴れてしまい、ハンドルがぶれることがあります。
この場合には、どちらかというとハンドルがぶれるというよりも、ハンドルにカタカタとショックを感じることが多いです。
ブレーキング時よりも路面の凹凸を通過した時に出やすい症状です。
点検方法としては、車をリフトに上げた状態でタイロットを揺すった時に、カタカタと音がすればタイロット又はタイロットエンドのボールジョイントにガタがあると考えられます。
ステアリングギヤボックスのマウントブッシュ
ステアリングギヤボックスをサポートしているゴムのブッシュが固くなったり、摩耗したりしていると、ギヤボックスとブッシュに隙間ができてしまい、カタカタ・コトコトなどといった異音が発生して、ハンドルに振動がきます。
タイロットやタイロットエンドのガタの時と同じく、ブレーキング時よりも路面の凹凸を通過した時に出やすい症状です。
まとめ
ブレーキを踏んだ時にハンドルがブルブルと震える時には、ブレーキが原因の場合が多いですが、足回りのガタやハンドル関係の部品が原因であることもあります。
ブレーキだけが原因であったならば、そこだけを直せばいいのですが、その他にも原因となる箇所があった場合には、そこも直さなければいけません。
自動車のトラブルには原因となるものが1箇所だけとは限らない、ということもよくあることで、そのような場合、修理費用も後から追加となってしまいます。
車が古い、走行距離が多い、などの車は後々のことを考えると、高額な費用がかかってしまう場合には、車を買い替えたほうがお得と言えるでしょう。
そのような時には、古い車や廃車をするような車でも0円以上で買い取ってくれるカーネクストがおすすめです。
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