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自動車整備ではたくさんの工具を必要とします。

メガネレンチ、スパナレンチ、ソケットレンチ、ハンマー、ドライバー、プライヤーなどは必需品ですが、自動車整備ではそれらの工具だけでは足りません。

 

この記事では、自動車整備に必須な工具や、あると便利なおすすめの工具を紹介しています。

 

自動車整備に買い足したほうが良いおすすめの便利工具

 

・ボルトやナットの頭が舐めている時に便利な工具

ツイストソケット

ジオンソケット

 

・プラス・マイナスのネジが固くて緩まない時に便利な工具

ショックドライバー・インパクトドライバー

 

・ボルト・ナットを外す時に下に落とさないソケット

マグネットソケット

ナットグリップソケット

 

・ネジを電動で素早く回す工具

充電式小型ドライバー

 

・ブレーキパッドの交換時に必要な工具

ブレーキスプレッダー・ディスクブレーキセパレーター

 

・バッテリーを脱着したり、持ち運ぶ時に便利な工具

バッテリーキャリー

 

・グリップを回すと主軸が回転するラチェットハンドル

ロータリーラチェットハンドル

 

・ファンベルト調整時に便利な工具

ベルト調整テンションレンチ

 

・ショックアブソーバー脱着や交換に必要な工具

スプリングコンプレッサー

 

・DIYでの作業におすすめな、車を持ち上げての作業に必要な工具

フロアジャッキ

寝板

 

・ラジエターのドレンコックを外す時に便利な工具

ラジエタードレンコックソケット

 

・配線を通す時に便利な工具

配線インストーラー

 

ボルトやナットの頭が舐めている時に便利な工具

 

ツイストソケットは、ボルトやナットの頭が崩れていたり、舐めてしまった時におすすめの工具です。

 

ツイストソケットの仕組み 使い方

 

ツイスターソケット

ごらんのようにソケットの内側がツイスト状になっていて緩める方向に回したときにボルトやナットの頭が引っ掛かるような構造になっています

 

これならばボルトやナットの頭が舐めていても楽に回すことができます

 

使い方としましてはツイストソケットをボルトやナットの頭の部分に差し込んでラチェットハンドルなどで回すだけですが、このときに気をつけてほしいのがツイストソケットを奥まで差し込まないとズルッといってしまい返って余計に舐めてしまうことがあるからです。

 

ハンマーなどで軽く叩いてやってきちんと奥まで差し込んでやりましょう。

 

ただ、デメリットとしてはツイストソケットの歯の部分がボルトやナットの頭の部分に噛み込む形になるのでボルトやナットは再使用できないことが多いです(程度によっては再使用できるときもあります)のであらかじめ新品のボルトやナットを用意しておいたほうがよろしいかなと思います。


 

 

ジオンソケットの仕組み 使い方

 

ジオンソケットはソケット内面にスリットが刻まれている特殊な加工がされているソケットで、角が丸くなったボルト・ナットを緩めることができるソケットです。

 

ツイストソケットではボルト・ナットの再使用は難しいですが、ジオンソケットでしたら再使用することも可能です。

 

しかし、ボルト・ナットの舐め具合がひどい時は、ジオンソケツトでは緩めることができない場合があるので、その時はツイストソケットのほうが構造上ボルト・ナットを噛む力が強力なのでツイストソケットで緩めることになります。

 


こちらはストレート製のジオンソケットですが、角が損傷し80%まで丸くなったボルト・ナットを緩めることができます。

 

ツイストソケットやジオンソケットはその構造上普通のソケットよりは値段が高いです。

 

このようにセットでも販売されていますのでひとつひとつ購入するよりも安くなるので、できればセットで揃えておいたほうがお得です。

 

ネジが固い時やネジの頭が舐めている時に便利な工具

 


 

 

ボルトやナットが固くて回らないときは先程紹介したツイストソケットで回すことができますが、プラスネジやマイナスネジの場合はツイストソケットは使うことができません。

 

そのようなときに便利な工具が(ショックドライバー・インパクトドライバー)です。

 

先がビット式になっていてプラスやマイナスの大きさの違うものを選んで使用します。

 

使い方は簡単でビットの先をネジ部にあて、左回転の状態にしてただ叩くだけです。

 

このときにグッとネジの奥まで差し込んで片手でしっかりとネジ部に真っすぐになるように支えてもう片方の手で叩きます。

 

差し込みが浅かったり斜めになっていたりするとネジの頭の部分が舐めてしまうので注意が必要です。

 

左右の回転の切り替えがあるので回転方向を間違えないようにします。

 

かなり固い場合はあらかじめ潤滑浸透剤などをかけておいて少しでも緩みやすくしておきましょう。

 

ネジの頭が最初から少し舐めているときは先の平な鉄の棒などで少し頭の部分を叩いて修正してやると回しやすくなります。

 

ボルトやナットがソケットから落ちないおすすめの便利工具

 

バイクや自働車の整備をしていてソケットを使用して作業しているときに、うっかりボルトやナットを落としてしまったことはありませんか。

 

バイクなどの整備のときは落としても大抵は床に落ちるので拾うのに手間はかかりませんが、自動車の場合はエンジンルームに落ちると途中で引っ掛かったりしてしまうことがあるので、どこに落ちたか捜すのにとても時間がかかってしまうことがあります。

 

そういうことが無いように、もしボルトやナットが落ちたら捜すのが大変だな、と考えられる作業のときにおすすめの便利工具がこれです。

 

磁石のついたソケット マグネットソケット

 

マグネットソケット

 

ソケットの奥の部分に磁石がついているのでボルトやナットが簡単には外れません。

 

マグネットソケット

 

このようにボルトがソケットの磁石の力でくっついています。

 

これならば作業中にボルトやナットが外れて落ちてしまうことは無いでしょう。

 


 

ナットグリップソケット

 

ソケットの外周についたリングとソケットの内側に付いたボールでボルトやナットを保持します。

 

マグネットソケットは鉄のボルトやナットでないと磁石に付きませんがこれだと材質に関係なく保持できます。


 

充電式電動小型ドライバー 

 


充電式の電動の小型ドライバーで車の内装などの狭いところでも使えるので便利です。

 

使いかたは簡単で、スイッチを押すだけで後は電気の力でネジを回します。

 

緩める方向にも締める方向にも好きなように回転させることができます。

 

ビット式なのでさまざまなネジに対応できます。

 

充電式なので電気のコードが無くてどこでも使えるのが利点です。

 

回転速度の調整はできませんがちょっとした作業には充分でしょう。

 

力も結構あるので手でぎっちり締めたときと同じようなトルクで締めることができます。

 

ブレーキスプレッダー デイスクブレーキセパレーター 

 

ディスクブレーキパットを交換するときに使うおすすめの特殊工具です。

 

ブレーキスプレッダーもディスクブレーキセパレーターも呼び方が違うだけで物は同じです。

 

 

ブレーキスプレッター

ブレーキスプレッダーの使いかたはハンドルの部分を右に回せば広がり左に回せば縮みます。

 

広がることによってディスクブレーキのピストンを押し戻します。

 

上の写真は幅の違うものを比較しています。

 

ピストンが1個のシングルピストンタイプ用とピストンがダブルでついているタイプ用です。

 

この他にもこのようなブレーキスプレッダーもあります。

 

ブレーキスプレッダー

ブレーキスプレッダー

黄色の矢印の部分がラチェット式になっていてハンドルをストロークすることで広げたり縮めたりします。

 

回すのでははなくハンドルを握ることによってブレーキピストンを縮めることのできるブレーキスプレッダーもあります。

 

 

ディスクブレーキスプレッター

上の写真のもので、ハンドルを握ることによってブレーキピストンを押し戻します。

 

短時間で作業が済むので作業効率がいいです。

 

ただ、難点としてピストンの動きが重かったりした場合には力が必要になり何回もハンドルを握ったり離したりしなければならないのでそのような場合には他の工具を使ったほうが早いです。




 

バッテリーキャリー 

 

バッテリーキャリーとはバッテリーを持ち上げたり運んだりするときに便利なおすすめの特殊工具です。

上の写真のようにバッテリーを挟んで持ち上げることができるので、片手でバッテリーを移動できます。

 

車によっては、バッテリーを交換する時に手を入れるスペースがないものもあり、そのような時には狭いスペースでもバッテリーを持ち上げることができるバッテリーキャリーが便利です。

 


 

グリップを回すと主軸が回転するラチェットハンドル

 

ロータリーラチェットハンドルは、ハンドルが回転することによって主軸が回るという便利な工具です。

 

狭い場所でラチェットハンドルを使ったときにハンドルを振るストロークをとれなくて困った、なんてときにこのロータリーラチェットハンドルがあれば問題解決です。

ロータリーラチェットレンチ

上の写真のお尻の部分の四角い穴の部分にエクステンションをさして回すとヘッドの差し込み部分がまわる仕組みです。

 

また、グリップ部分を直接手で回すことも可能です。

 

もちろん普通のラチェットハンドルとしても使えます。

 

これがあればハンドルを振ることができない場所でも楽です。

 

ベルトテンション調整レンチ


コーケンのベルトテンション調整レンチです。

 

ファンベルトなどを調整する時に、オルタネーターの位置を動かして調整するタイプは、大抵の車はオルタネーターが奥のほうにあるので、メガネやソケットレンチが入れずらい所にあります。

 

特にスズキ車で旧型のワゴンRなどの軽自動車は、エンジンの奥で下のほうに付いているのでベルト調整のボルトを緩めるだけでもひと苦労です。

 

メガネやソケットレンチはなんとか入っても回りの障害物のおかげでストロークすることが難しいです。

 

そんな時でもこのベルトテンション調整レンチがあれば簡単にボルトを緩めることができます。

 

ハンドルの部分がT型になっているおかげで、力が入れやすいです。

 

ボルトを緩める時には手で押しただけでは緩めることは難しいですが、ハンドルの先端をプラスチックハンマーかゴムハンマーなどで軽く叩いてやると一発で緩めることができます。

 

ボルトを締める時にはT型の部分を手で持って、引っ張ってやるだけで充分です。

 

簡単にベルト調整ができて時間も短縮できるので、この工具は本当におすすめです。

 

ショックアブソーバー脱着・交換に必要な工具

 

スプリングコンプレッサーは、ショックアブソーバーを交換する時になくてはならない工具です。

 

ショックアブソーバーのスプリングを縮める時に使う工具で、スプリングコンプレッサーの爪をコイルスプリングの両側に掛けて、ネジを締めこんでいけばコイルスプリングが縮みます。


 

スプリングコンプレッサーには、インパクトレンチを使用可能なものと、使用不可のものがありますが、使用不可のものは手でラチェットレンチやメガネレンチを回していかなければならないので、結構手間がかかります。

 

その点、インパクトレンチで回せば、すばやい時間で楽に締め込んでいけるので、インパクトレンチが使用可能のほうが絶対におすすめです。

 

フロアジャッキ

 

 

ジャッキ

 

フロアジャッキは、車のタイヤ交換をしたりする時に、車を上げてタイヤを浮かせるのに必要な工具です。

 

リフトがあれば必要ないですが、リフトがない環境の時にはジャッキが無いと足回りの整備は何もできません。

 

自宅でタイヤ交換などをする時には、持ち運びに有利な小型軽量のジャッキがおすすめです。

 

フロアジャッキの選び方、使い方 間違った選び方をすると使えない

 

寝板(クリーパー)

 

寝板(クリーパー)は、車をジャッキアップして車の下に潜り込んで作業するときに使います。

リフトがあれば必要の無い物ですが、オイル交換などをDIYで行なう時などは、ドレンコックを緩めるのに車の下に潜りこまなければなりません。

地面に横たわることになるので、寝板があれば楽に体を動かすことができます。


 

ラジエタードレンンコックソケット

 

ラジエタードレンコックソケットは、その名の通り、ラジエターのドレンコックを外す時に使う工具です。

 

そんなの手で回せば済むのでいらないじゃん、と思う方もいるでしょうが、車によってはラジエターのドレンコックの取付け位置が、手で回すには力が入れずらい箇所についているものもあります。

 

ドレンコックが固く締まっていて、手で緩まないような時にはプライヤーで咥えて緩めたりするのですが、プライヤーも入らないとなるとどうしようもありません。

 

そのような時に役立つのが、ラジエタードレンコックソケットです。

 

ラチェットレンチを差し込んで使えるので、固く締まったドレンコックも楽勝で緩めることができます。


 

配線通し(配線インストーラー)

 

車の配線を通す時に便利なアイテムです。

 

ドライブレコーダーやETC、ナビを取り付ける時には必須です。

 

狭いスペースで配線を通すにはガイドが無いと難しいです。

 

針金を使用する方法もありますが、針金は接触した部分に傷を付ける可能性があるので、専用の配線通しを使ったほうが安全だし楽です。


 

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