私は車のバッテリー交換時のメモリーバックアップにバックアップ専用機器の代用として、ジャンプスターターを使用しています。
この記事では、車のバッテリーを交換する時に必ずやらなければならないバックアップにジャンプスターターがおすすめの理由を解説していきます。
車のバッテリーを交換する時の注意点
車のバッテリーを交換する時の注意点として必ず実行しなければならないのがメモリーのバックアップです。
このバックアップを取らずにバッテリーを交換すると大変なことになってしまいます。
バッテリーは自動車整備工場などで交換してもらうのが一番安全なのですが、正直言って業者に頼むと費用が高くなってしまいます。
バッテリーは、カー用品店、ホームセンター、ガソリンスタンドなど、あらゆるところで販売していますが、一番安く手に入るのがネットでの購入です。
ですから、ネットでバッテリーを購入して自分で交換するのが一番安あがりなのですが、自分でバッテリーを交換する時には注意することがあります。
それは、バッテリーを交換する時には必ずメモリーのバックアップを取らなければならない、ということです。
私は車のバッテリー交換時のメモリーのバックアップにジャンプスターターを使用しています。
その理由は、バッテリーのバックアップだけでなく、バッテリーが上がってしまった時にも対応できるからです。
普通のバックアップ専用の機器は価格が安いぶん、バッテリーのバックアップだけにしか使用できません。
しかし、ジャンプスターターならバッテリーが上がった時のバッテリーブースターとしての働き以外にも、メモリーバックアップ専用機器の代用としても使えます。
ジャンプスターが一つあれば、わざわざバックアップ専用機器を買わなくて済むからです。
車のバッテリーを交換する時のバックアップとは何か
近年の車はコンピューターによってあらゆる機能が制御されています。
それはエンジンに限らずボディの電装関係においても同じです。
コンピューターはいろいろなことを記憶していますが、バッテリーを外してしまうと一部の記憶が消えてしまうことがあります。
コンピューターのメモリーが消えてしまうと車によっては重大な支障が起きてしまう可能性があります。
その症状は車によっていろいろなのですが代表的な症状として以下のようなことがあります。
エンジンの始動性が悪くなる
エンジンのアイドリングが不安定になる
パワーウインドーのオート機能が効かなくなる
カーナビやオーディオが初期化される
これらの症状を直すには、自動車整備工場に持ち込んで点検してもらう必要があります。
バックアップとはこれらのことが起きないように、バッテリーを外してもコンピューターやカーナビなどのメモリーが消えないように、電気を流しておくことです。
車のバッテリーのバックアップの取り方
車のバッテリーを外す時のバックアップの取り方は2種類の方法があります。
簡単な方法は、エンジンをかけた状態でバッテリーを交換することです。
エンジンをかけた状態なので、当然コンピューターやカーナビには電気が流れています。
この状態でバッテリーを外してもコンピューターやカーナビの電源が切れることはないです。
しかし、この方法にはリスクを伴います。
どのようなリスクがあるのかというと、外したプラス端子を誤ってボディーに接触させてしまうと、ショートしてしまい大電流が流れてしまいメインヒューズが飛んでしまいます。
そうなってしまうと当然コンピューターやカーナビに流れている電気も遮断されてしまうので、バックアップは取れていない状態になってしまいます。
また、ヒューズを交換しなければエンジンをかけることもできないので、車は走行不能になってしまいます。
車にある程度詳しい方でしたら自分でヒューズを交換することも可能でしょうが、そうでない方の場合はエンジンがかからない原因がどこにあるのかも解らず、レスキューを呼ぶことになってしまうかもしれません。
そして、ヒューズがきちんと切れていない場合にはコンピューターに大電流が流れてしまい壊してしまう可能性もあります。
そうなってしまうとコンピューターを交換することになってしまうので、高額な修理代がかかってしまいます。
また、エンジンをかけた状態でバッテリーを外すとほんの少しエンジン回転が下がります。
そのときに車によってはエンストを起こしてしまう場合もあります。
バッテリーが外れている状態でエンジンが止まってしまうと、コンピューターやカーナビに電気が流れなくなってしまい、バックアップは取れません。
エンジンをかけてバッテリーを交換するのは以上のリスクがあるので、簡単ではあるがそのぶんのリスクを考えるとあまりおすすめの方法とは言えないでしょう。
車のバッテリーの安全なバックアップの取り方
もうひとつの方法としては専用のバックアップ機器を使うことです。
ジャンプスターターに比べれば安く購入することができるので、メモリーのバックアップにしか使用しないのであれば充分です。
エンジンを切った状態でバックアップが取れるのでエンストなどの心配もなく安心安全です。
車のメモリーをバックアップする機器はメーカーからいろいろな製品が出ています。
代表的な製品を3点紹介いたします。
こちらの製品は単三電池8本使って12V電源とし、バッテリーターミナルに直接クリップしてメモリーバックアップをとる機器です。
メモリーバックアップ機器としては安価なので、できるだけ安い製品がいいと思っている方にはおすすめの製品です。
使い方もただワニ口クリップで挟むだけなので簡単です。
ただし、作業している最中にクリップが外れてしまう可能性もあるので注意が必要です。
こちらは、AC100Vから電源を取る方式のメモリーバックアップ機器で、車両のOBDⅡ端子に接続するタイプです。
OBDⅡタイプのメリットは、なんといってもクリップで挟む必要がない為に作業がやりやすいということです。
バッテリー交換をするときにクリップなどが付いていると、想像以上にやりにくいものです。
AC100V電源を使用するので、電源供給が安定していて信頼性があります。
ただし、OBDⅡ端子が付いていないと使えないので古い車などでは使えません。
単4型アルカリ乾電池6本を使用して9V電源としてメモリーバックアップを取ります。
OBDⅡに接続するタイプなので作業中にワニ口クリップが外れてしまう心配もないです。
価格も安くおすすめの機器ですが、電源が9Vなので電池の消耗には気をつけなければなりません。
大抵の車のOBDⅡ端子は運転席の下についていますが、まれにセンターコンソールの中や助手席側に付いている場合もあります。
ちなみに上の画像はステップワゴン(RG1)です。
ジャンプスターターがあればバックアップ専用機器は不要
自分の場合はバッテリーのメモリーバックアップにジャンプスターターを使用しています。
バックアップ専用の機器と比べると少し値段が高くなってしまいますが、バッテリー上がりにも対処できるのでおすすめです。
ただ、ワニ口クリップで挟まなければならないので、作業にはクリップが外れないように気をつけなければなりません。
こちらの製品のレビューはこちらの記事で紹介しています。
バックアップを取らずにバッテリーを外してしまった場合の対処法
バックアップ機器を使ったのだけれど、作業中に誤ってワニ口クリップが外れてしまった、とか、エンジンをかけながらバッテリーを交換していた時にエンストしてしまった、などということもあるかもしれません。
そのような場合には当然バックアップは取れていないのでコンピューターやカーナビなどのメモリーが消えてしまう可能性があります。
そのような時にはコンピューターの初期化をしなければならなくなってしまいます。
不具合が起きる症状として多いのが、パワーウインドーのオート機構が効かなくなってしまうことです。
オートが全然動かないとか、上まで上がってから5cmほど下がってから止まる。
などといったことで、車によって少し違いますがほとんどの場合には次のやりかたで治ります。
まず、イグニッションスイッチをONにしてパワーウインドーのスイッチを押してガラスを一番下まで下げます。
その後、ガラスを上まで上げて全閉の状態で3~5秒ほど保持します。
これで元通りにオート機能が作動します。
これを全部のドアで同じようにやります。
車種によってやり方が違う場合もあるので車の取り扱い説明書を見るか、わからない場合は自動車整備工場などにお願いしてください。
簡単な作業なので大抵の場合はサービスでしてくれると思います。
エンジンのアイドリングが下がってしまった場合は、コンピューターの学習が必要になります。
コンピューターの学習方法は車によってそれぞれやり方が違うので、自動車整備工場に頼んでしてもらったほうが早いです。
自動車整備工場に頼む場合には、バッテリーを外してからということをきちんと伝えておくことも大切です。
その場合の金額は業者によってまちまちですが、3千円~5千円くらいはかかることを想定しておいたほうがいいでしょう。
業者に頼む時には費用がどのくらいかかるかを最初に聞いておきましょう。
まとめ
自分でバッテリーを交換する場合には、コンピューターやナビゲーションなどのメモリーが消えてしまわないように、きちんとバックアップを取っておかなければなりません。
バックアップを取っておかないと後で思わぬ出費が発生してしまうこともあります。
エンジンをかけながらバッテリーを交換する方法もありますが、安全にバックアップを取るには専用の機器やジャンプスターターなどを使ってバックアップを取ったほうが安心です。
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