今回ご紹介するおすすめの自動車整備工具は、リヤドラムブレーキのホイールシリンダーを簡単に交換することができる自動車整備工具です!
近年の自家用乗用車はフロントブレーキはほとんどがディスクブレーキになっていますが、リヤブレーキに関してはまだまだドラムブレーキの物が多いです。
車検の時にはブレーキのホイールシリンダーを分解して、中のカップを交換することも多いですし、ホイールシリンダーごとそっくり交換する場合もあります。
自動車のリヤのドラムブレーキはリーディングトレーリング式といって、大抵の車は一つのホイールシリンダーの中にある2つのピストンを油圧で押してブレーキライニングを広げてブレーキを効かせる方式です。
ですから、ホイールシリンダーを交換する場合にはブレーキライニング又はライニングを止めているスプリングを外さなければなりません。
車の車種によってはそのブレーキライニングのスプリングを外して取り付ける時に大変苦労する物もあります。
ドラムブレーキの構造はいろいろなタイプがあり、簡単にブレーキライニングの脱着ができる物もあれば、大変苦労する物もあります。
車検整備を日常的に行なっている方は、リヤブレーキのカップ交換やホイールシリンダーの交換でブレーキライニングの脱着に時間がかかって、イライラしたなんてことも経験があると思います。
そこで、ブレーキライニングを脱着しなくてもホイールシリンダーを簡単に交換する方法はないかといろいろと調べました。
そしたら、素晴らしい工具を見つけました(^_^)
これです。
江藤産業 KOTO ライニングストッパー LS166 という工具です。
使い方は簡単で、左右のブレーキライニングの間に挟んでアジャストスクリューを回していき、ライニングを広げます。
左右のブレーキライニングがホイールシリンダーから離れたらその位置で止めます。
ホイールシリンダーのブレーキパイプを切り離します。
バックプレートの裏側から止まっているホイールシリンダーのボルト2本を外します。
するとホイールシリンダーがそっくり抜けます。
ホイールシリンダーを取り付けるときは外す時と逆の手順で作業すれば完了です。
どうですか?
これがあればブレーキライニングを外すことなく簡単にホイールシリンダーを交換できます。
ブレーキの構造によってブレーキライニングの脱着が簡単な物と面倒くさい物がありますが、後者の物では明らかに作業時間を短縮できます(実際半分くらいの時間でできました)。
ホイールシリンダーの交換時だけではなく、カップの交換時にもこれを使ってホイールシリンダーを外した状態でカップを交換すれば、ホイールシリンダーからブレーキ液が垂れてバックプレートを濡らしてしまうなんてこともないです。
これを使う時の注意点としては、ブレーキパイプを切り離すとブレーキ液がパイプから出てきてしまうので、ブレーキホースをホースクランプで抑えてブレーキ液がでないようにしておかなければなりません(これをしておかないとブレーキ液が無くなるまで出続けてしまいます)
さらに、ホイールシリンダーの交換だけではなく、ブレーキライニングの交換の時も有効に使えます。
ブレーキライニングを交換する時はホイールシリンダーのピストンが飛び出してしまう可能性があるので飛び出さないように注意しておこなう必要があります。
万が一ピストンが飛び出してしまうとブレーキ液が漏れてしまうのでブレーキのエア抜き作業をしなければならなくなってしまいます。
そうなってしまうとかなりの時間をロスしてしまいますね。
でも、この江藤産業 KOTO ライニングストッパー LS166 を使えばそのような心配はいりません。
リヤホイールシリンダーのカップの交換やホイールシリンダーの交換、ブレーキライニングの交換などの作業の時に、これを使うことによってそれらの作業を楽に早くきれいにできます。
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